今井ゆみ X IMAIYUMI

多摩美術大学 絵画科日本画専攻 卒業。美大卒業後、広告イベント会社、看板、印刷会社などで勤務しながらMacによるデザイン技術を習得。現在、日本画出身の異色デザイナーとして、日本画家、グラフィック&WEBデザイナーなど多方面でアーティスト活動中。

いよいよ出動!?

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「ヤマトは、これからイスカンダル星救出に向かう!」

艦長代理の古代進は、第二艦橋にいる皆に伝えた。

「相原、イスカンダル星の現在いる正確なエリアを計算してくれ」

古代進は、通信班の相原に命令した。相原は、データを解析して、イスカンダル星の正確な位置を割り出していた。

「今、ヤマトがいる位置からイスカンダル星までの距離は、そう離れているわけでは無さそうね」

祥恵も、通信班の相原が見ている画面を、後ろから覗きこみながら言った。

「ああ、1回ワープするぐらいでたどり着けるのではないか」

航海班の島大介が言った。

「そうですね。だいたい1ワープぐらいで到達できる距離と思われます」

相原も、島大介の意見に賛同した。

「よし、それじゃ、ワープして敵の、黒艦隊の後ろに一気に出現しよう」

古代進は、皆の意見をまとめて言った。

「それじゃ、ワープ明けと同時にすぐに、黒艦隊に攻撃できるように、私たちコスモタイガー隊は皆、コスモタイガー機上で待機してワープするわ」

戦闘班長の祥恵が提案した。

「そうだな。祥恵君たちは、コスモタイガー機に搭乗してワープ明けすぐに発進できる状態でワープしてくれ」

艦長代理の古代進は、祥恵の提案に賛同した。祥恵は、第二艦橋を出て、コスモタイガーのある格納庫に移動した。そこでワープ明けと同時に出撃の準備だ。

坂本たちコスモタイガー隊も皆、祥恵の移動した格納庫に集まっていた。

「ワープ明けと同時に発進か」

「初出撃だし、なんかワクワクするな」

坂本たち新人パイロットは、格納庫で話していた。

「皆、これは練習ではないからね。ワープが明けたら、目の前に本物の敵がいる、本番だから。気を引き締めて行ってね!」

「はい!」

祥恵は、新人パイロットたちに注意していた。祥恵の命を受けて、コスモタイガー隊のパイロットたちは、それぞれ自分のコスモタイガーに搭乗し、シートベルトを締めてワープに備える。

「ゆみちゃん、戦闘ですよ。初戦闘」

医務室にやって来た徳川太助は、医務室にいるゆみに声をかけた。

「そうよ。初戦闘なんだから、太助君は機関室に行かなくてもいいの?」

ゆみの代わりに、側にいた森雪が太助に返事した。

「あ、機関の整備はもう完璧にしてあるので、ワープは自分の船室でもどこでも好きなところで待機していいって言われているんです」

太助は、森雪に答えた。

「そうなの。それで、医務室に来たの?」

「はい。ゆみちゃんが医務室にいるのかなと思ったもので・・」

太助は少し赤くなって照れながら答えた。

「そういえば、ワープ明けと同時にコスモタイガーは発進だそうですよ。敵に奇襲かけるんだそうです」

太助は、森雪と佐渡先生、ゆみに言った。

「そうみたいね」

森雪が返事した。

「坂本たち皆、コスモタイガー機に乗ったままワープするそうですよ。ゆみちゃんは、行かなくてもいいんですか?」

太助は、森雪のほうをチラッと見ながら、ゆみに聞いた。ゆみは、太助の質問には何も答えなかった。

「なんで、ゆみちゃんがコスモタイガーに乗らなきゃならないのよ?ゆみちゃんは、私と同じ生活班なんですけど」

森雪が、代わりに太助に答える。

「でも、ゆみちゃんは学校では最優秀MVP、コスモタイガーの腕は一番だったんですけど・・」

「太助君は余計なこと言わなくていいのよ。そんなこと言って、ゆみちゃんのこと危険な戦場に出撃させちゃってもいいの?」

森雪は、ゆみの身体を抱き寄せて、頭を撫でながら、太助に言った。

「そうですよね。戦場は危険ですものね」

太助は言うと、空いている席をゆみの隣りに持ってきて、そこに座るとシートベルトをかけた。隣りの席のゆみも、ワープに備えてシートベルトを締めていた。

「太助君は、本当に医務室でワープするの」

「はい」

太助は、その向こうの席に腰掛けている森雪に答えた。

さらに、向こうの大きな席には、佐渡先生が腰掛けてワープに備えていた。その手前のところに真っ赤な胴体のアナライザーが床に座っていた。アナライザーは、ロボットなのでシートベルト着用も座席にも腰掛けていなかった。

「まもなくワープに入ります」

ヤマトの艦内放送が流れて、宇宙戦艦ヤマトはワープに入った。

戦闘開始!につづく

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